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子育て世代の職員が多いから “お互いさま”の意識が浸透している

  • 九品寺(くほんじ)こども園さん
  • いわき市
  • 私立/ 認定こども園
  • 学校法人 明照(めいしょう)学園

【所在地】いわき市平九品寺町3-2

【職員数】61名

【利用定員数】195名

【URL】https://www.meisyou-gakuen.net/kuhonji-kodomoen/

特色ある2つのコースで、子どもの発達を促す

いわき市内で認定こども園や企業主導型保育園、児童クラブ、放課後等デイサービス事業などを運営している明照学園。九品寺こども園は、1974年に浄土宗 九品寺の附属幼稚園として開園し、2018年に幼保連携型認定こども園になりました。仏教を基本に、「ことば」「からだ」「異文化」と向き合うことを教育目標としている同園最大の特徴は、2歳児から総合教育コース、インターナショナルコースの2つに分かれ特徴ある保育を行っている点です。

総合教育コースでは、仏教保育と総合幼児教育研究会の教育メソッドに沿った活動を行っています。詩の暗唱など「ことば」に関する活動では、覚えるためではなく、言語感覚を鍛え、脳をたくましく育てることを目指しています。インターナショナルコースは2002年にスタート。年少・年中・年長各クラスに保育教諭が配置されるほかに外国人講師が1人ずつ配置され、「子どもたちは毎日の生活の中で自然と英語に触れることで、無理なく英語を身に着けることができます」と小松さん。

両コース共通の活動である運動ローテーションは、跳び箱やマット、鉄棒を順々にまわる動きを毎日行うもので、「何段飛べたとかを競うのではなく、体を動かす楽しさや、物事に意欲的に取り組む姿勢を育むことが目的です」と、和田副園長はそれぞれの活動の特徴について教えてくれました。

副園長 和田 咲希子(わだ さきこ)さん(左)

インターナショナルコース統括 小松 美貴子(こまつ みきこ)さん

「1歳児~2歳児の未就園児を対象とした教室の開催や、定期的な園庭開放、子どもを預りながらリフレッシュできる“くほんじカフェ”など、地域の子育て世代に対した支援も行っています」と和田さんと小松さん

職員が子どもたちに笑顔を見せられることが一番

子育て世代の職員が多く、育休後も復職するケースがほとんどという同園。目の前に職員の子どもが利用できる企業主導型保育園があるので預けてから出勤する人や、学校行事などで遅れる人などのため、出勤時間については柔軟に対応。急な休みを取る場合でも、フリーの立場で各クラスをフォローする職員がいて、“お互いさまだから”という意識が浸透しています。

以前は手書きで作成していたクラス便りも、パソコンで作成するようになってからは、写真を多くするなど時代に合わせ変化。今年度からは、5分ほどの動画でのお知らせに切り替えました。「お子さんの園での様子をいつでも見ることができると保護者の反応が良いだけでなく、編集作業ができる若い職員が担当することで、月末の作業量も激減しました」と和田副園長。

ほかにも、保育活動で使用する制作物の下準備や、発表会の衣装製作などを専門に担当する制作部があることも、働きやすさにつながっています。園長の『保育士にしかできない仕事に集中してほしい』という意向で5年ほど前から始まったもので、「保育士が行

事の計画を立て、それには何が必要かを前もって考えて制作部に依頼するという流れが定着してきたことで、年間計画にも余裕が生まれました」と和田副園長は話します。

 

頑張っている姿を子どもたちに見せてほしい

今では、2つのコースそれぞれの個性を生かした協力体制ができてきて、「コースは違っても、同じ年齢の子どもを担当する職員同士が相談できるので、お互いを意識しながら切磋琢磨しています」と和田副園長。今までの教育や伝統を守りつつ、保護者のニーズに対応しながら多機能化を図っていきたいと話します。

2024年に法人創立50周年を迎えた際には、『あかるくてらす』をスローガンとし、子どもたちの未来と地域を明るくし、地域の人が集まるよりどころになるべく、職員の採用も積極的に行っています。「私自身もそうでしたが、子育てを経験して復職した人は、若い頃とはまた違った視点で保育ができ、一層やりがいを感じます。昔とは環境も変わっているので不安はあるかもしれないけど、始めてみればなんとかなるもの。自分に合う園がきっとあるので、またこの仕事に就きたい人が増えたら良いなと思っています」と和田副園長。インターナショナルコース担当の小松さんは、「英語に興味があるのなら、中学程度の英会話でも問題ありません。毎日ネイティブの先生と過ごすのは英会話スクールに通っているようなもので、自然と話せるようになりますよ」といい、九品寺ならではの職場環境を前向きにとらえ、新しいことにもチャレンジしてほしいと話していました。

令和7年12月発行

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