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ICT化で職員の負担軽減と仕事の効率化につなげる

  • 北会津こどもの村幼保園さん
  • 会津若松市
  • 私立/ 認定こども園
  • 学校法人白梅

【所在地】 会津若松市北会津町中荒井字山道4番地の1

【職員数】39人

【利用定員数】185名

【URL】https://www.kodomonomura-aizu.com/

「パソコン待ち」の時間はもったいない

5年前に学校法人白梅に着任し、現在は北会津こどもの村幼保園を拠点に4施設の業務改善に務める佐々木慎一さん。着任当初はパソコンの数が少なく「パソコン待ち」をする状態があったことから、一人一台のパソコンを配備。業務の中で意外と多い写真撮影もデジカメからiPodに変更し、子どもたちの良い瞬間を見逃さず、写真のやり取りも簡単にできるよう改善してきました。その写真を活かし、月に1回発行していたクラス向けのお便りもfacebookで週に2~3回の投稿に変更。より多く子どもたちの様子が伝わり、コロナ禍で見えにくくなってしまった日々の保育を保護者に見てもらうことに役立っているといいます。現在では、保育施設向け業務支援システムはもちろんのこと、業務の改善と効率化になるツールを積極的に導入し、少しでも職員の負担軽減になるよう進めています。「今は様々なツールがあるので、何が私たちに一番合っているのかを見極め、職員の負担とならないように、使い勝手を見ながら導入することにしています。時にはうまくいかないこともありますが“まずはやってみること”がポイントです」と話します。

 

 

マネージャー:佐々木 慎一さん

IT関連の企業や海外での勤務経験を生かし、率先して法人内のICT化を進めてきました。

 

【導入したツール】

 

業務効率化によって生まれた時間は子どもたちのために

これまでのやり方を変え、ICTやペーパーレスなどのデジタル化を進めていく過程では、職員から「慣れているやり方の方が良い」「保育の温かみが薄れるように感じる」といった意見もありましたが、できた時間を子どもたちに向き合う時間にしてもらえるように、意見を取り入れながら進めていきました。

新しいシステムを導入する際には、職員が分かりやすいように丁寧なマニュアルを作成しており、最近では操作方法を撮影し動画で見てもらっています。はじめは不安のあった職員も便利だと分かると活用してくれるようになり、若手職員からは新たな使い方の提案が出されるなど、より仕事を効率化できるような使い方を模索し進化させていることも大きな変化だったといいます。

 

 

職員が笑顔で安心して仕事ができる環境のために

 

ICT化を進めたことで、見えてきた新たな課題も。「今まで事務作業の時間などに自然と生まれていた職員間のコミュニケーションが、パソコン作業に集中してしまうことで減っているように感じられました。そのため、保育の振り返りの時間を設けて意見を交わしてもらうなど、積極的な働き掛けをしています」と課題に真摯に向き合う佐々木さん。自らも毎日の挨拶を笑顔で元気よく行うことで活発なコミュニケーションの醸成を図るとともに、明るい職場の雰囲気づくりに努めました。また定時以降は早く帰るという環境整備も進めたことで、職員の帰宅時間が早くなり、残業時間も少なくなりました。プライベートの時間を大切にできるようになったことが、職員のストレス軽減にもつながっています。「今後も法人内で150台ほどあるパソコンの管理およびメンテナンスや、職員のパソコンスキルの差をどう埋めるかなど課題はあります。しかし一番大切なことは職員全員が笑顔で気持ちよく仕事ができること。その手段の一つがICT化だと考えています」と佐々木さん。職員の笑顔が子どもたちの笑顔につながる素敵な連鎖が生まれていました。

 

保護者からも職員が元気になった、明るい笑顔が見られるようになったという声が聞かれているそう。

 

 

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