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個人面談を基に、26種類のシフト制と多様な働き方の推進で“日本一働きやすい環境を創る”

  • さくらんぼ保育園さん
  • 福島市
  • 私立/ 保育所
  • 社会福祉法人 桜桃会

【所在地】福島市野田町5丁目4-50

【職員数】35名

【利用定員数】90名

【URL】http://www.sakuranbo.cc 

ピンチをチャンスに。職員の話に耳を傾けることと複数のシフトを作成

福島市内でさくらんぼ保育園、さくらんぼ森合保育園、さくらんぼ中央保育園の3つの保育園を運営する社会福祉法人桜桃会。法人設立初年度は、職員同士がストレスを多く感じることもあったと小林理事長は話します。こうした環境を変えようと、役員と職員の個別面談を実施したところ、その中から見えた大きな課題は『子育て世代の職員が多く、シフト面で働きづらさを感じる』というものでした。そのため職員一人ひとりの希望をヒアリングし、それに合うシフトを作成。はじめは13種類でしたが今では26種類もの勤務体制となったとのことです。「自分の意見を聞いてくれる」という土俵が生まれ、職員間のコミュニケーションが増え、お互い協力する場面も徐々に増えてきました。

理事長 小林  仁一(こばやし じんいち)さん

「職員がいきいきと働くことが良い保育につながります。そのために職員の意見を聞くことが大事です」と小林理事長。

 

個別面談の様子。「仕事からプライベートの話までざっくばらんに話します。面談というより悩みごと相談に近いですね」と浦住(うらずみ)園長(写真左・真ん中)。

 

複数のシフト制と多様な働き方の推進で働きやすい環境へ

融通のきく勤務時間で働くことができるようになり、職員から「働きやすい」「これなら退職しなくても安心」という声が上がるようになり、出産などの理由で退職する職員はゼロになりました。「例えば、自分の子どもの病気のための急な休みや親の介護のための休みなど人生の様々なステージで急な休みが求められた時に職員同士が気持ちよくフォローし合えるような職場づくりを目指しています」と語る小林理事長。

さらに、働きやすい環境づくりの一環として、仕事と生活の調和を意識した多様な働き方を推進。話を聞くと、職員の中には副業で英語の講師を務めている人もいるのだとか。「保育以外の場所でも活躍し、職員一人ひとりがいきいきと働くことで、心に余裕のある手厚い保育ができるようになります。それは園にとってもプラスになりますから」と小林理事長は話します。

休みの際は職員同士でフォローし合うようになり、働きやすい環境へ。さらにお遊戯会の出し物の相談などコミュニケーションが増え、チームワークも向上しました。

 

職員のシフト表。30分単位で細かく勤務時間が設定されています。

 

管理職が要望や意見を吸い上げ、改善や新しい取り組みを進める

法人を設立する際、複数の保育園を見学したところ、保育士の処遇にばらつきがあることを知ったことから“日本一働きやすい環境を創る”という目標を定め事業をスタートした社会福祉法人桜桃会。その目標を達成するべく、今後取り組んでいきたいことを小林理事長に伺うと「入社時のコミュニケーション研修や個人面談を継続し、役員が職員に寄り添い、希望や意見を聞いて改善や新しい取り組みをしてさらに働きやすい環境にしていきたいです」とのこと。職員が仕事の悩みや困りごとを気軽に相談できる環境を役員が率先して作り上げることが、働きやすい職場を組み立てるカギと言えそうです。

26種類のシフトの中から自分の希望したシフトを選べるため、より集中して保育の仕事に向き合えるように。手厚い保育は、親御さんが安心して預けることができる要因の一つにもなっています。

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