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保育補助が見守りに加わることで 保育教諭の負担軽減を実現

  • 錦星こども園さん
  • いわき市
  • 私立/ 認定こども園
  • 学校法人 星学園

【所在地】いわき市錦町花ノ井18

【職員数】60名(うち保育補助8名)

【利用定員数】237名

【URL】http://www.hoshigakuen.jp/pages/21/ 

 

子どもを見守る目を増やし、ケガなどのリスクを低減

錦星こども園をはじめ、幼稚園や企業主導型保育所、学童クラブを運営する学校法人星学園。同園には現在約200名が通っていますが、受け入れる子どもが増えるにつれ、人材不足により、保育教諭が十分に活動できていないという問題が顕著になりました。東日本大震災直後にこども園に移行したということもあり、人材を募集してもなかなか集まらず、保育教の採用が難しいのであれば、子育て経験のある保育補助を増やすことでカバーしようと考えるようになりました。

「一番の目的は、子どもを見守る大人の目を増やすことでした」と星行夫理事長。職員が手薄になる時間帯などに保育補助に入ってもらうことで、子どもたちがケガをするリスクを減らしていると話します。同園では、資格はないけど働きたいという人がいたことがきっかけで、20年以上前の幼稚園時代から保育補助を採用しており、以来保育教諭の負担軽減と子どもたちの安全確保の目的で採用を続けています。

 

理事長

星 行夫(ほし ゆきお)さん

「webによる説明会も行っているので、UターンやIターン希望の方に利用してほしいですね」と星理事長。

 

 

保育教諭と情報を共有し、みんなの頼れる“先生” に

現在は保育教諭38名に対し、保育補助8名(うち子育て支援員5名)が働いています。働く時間帯などはその人に合わせたものとし、7時半から働く人もいれば、午後からという人、正職員としてフルタイムで働く人などさまざまです。「子育て中で時短勤務の保育教諭も多いので、さまざまな時間帯に対応してくれるのは助かります。また、子どもたちを見てくれている間に保育記録が作成できるなど、残業や持ち帰りの削減にもひと役買っています。保育補助の方が休んだ時には職員がフォローするなど、互いに補い合うことで、職員だけでなく子どもたちも助かっています」と村木邦恵(むらき くにえ)園長は話します。

保育補助として働く人にも研修会に参加してもらったり、子育て支援員の研修を受けてもらうよう勧めたりなど、教育の機会も提供。子どもたちの様子をまとめた保育記録を見てもらうことで、保育教諭との情報共有も図っています。「子どもたちから見れば、みんなが“先生” なんです」と村木園長。子どもたちが安全に過ごせることと、保育教諭の働きやすさの両立には、保育補助の存在が欠かせないものとなっています。

 

保育補助がいることで、保育教諭の働きやすさの改善にもつながっています。

 

新たな職場が、新しい自分を発見する場所になる

受け入れる子どもが増える一方で、特別な支援を必要とする子どもが増え、支援を専門とする保育教諭を配置すると、それ以外の子どもに対応できる職員が不足するという新たな問題が出てきました。「支援が必要な子どもとそのほかの子どもたちが一緒に活動することは、多くのメリットがあります。個性を活かした保育、一人ひとりの充実した保育のためにはどうすればいいかが今後の課題です」と星理事長。子育てなどで離職し、復職を考えている保育士に対しては、「不安はあるかもしれないけれど、自分の得意なことを活かして徐々に慣れていけば大丈夫。持っている資格を活用して、保育士不足に貢献してほしい」と話します。以前は小学校教諭だったという村木園長は、保護者や子どもにより近い現場でさまざまなことを学び、新たな自分を発見することができたといい、「復職は、もう一度自分を見つめ直すチャンス。さまざまな人と接することで成長できるのが保育の仕事の魅力です」とエールを送ってくれました。

教育・保育目標となる5つの柱を中心に、子どもたちが安心して過ごせる、あたたかさと優しさにあふれた保育を実践しています。

 

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