■プロフィール

いわき市出身。高校時代、ソフトボールの選手として国体出場経験を持ち、卒業後は実業団でプレーを続ける。将来は地元に戻りたいと考え、子どもの頃からの夢だった保育士の資格を取得するため夜間の学校で学びを深めた。資格取得後、知り合いの紹介で大倉保育園に就職。3人の子育てをしながらフルタイムでの勤務を続けている。

Q　保育士になったきっかけは何ですか？

私自身子どもの頃保育所に通っていたのですが、イキイキと働く先生方の姿を見て育ち、将来は保育士になりたいという夢を持っていました。高校時代に打ち込んだソフトボールを実業団で続けたいと県外の企業に就職したため、一度はあきらめましたが、地元に戻ることを考えたことがきっかけで、夢だった保育士に挑戦してみようと思いました。それから東京で3年間仕事をしながら夜間課程の学校に通い、保育士の資格を取得しました。

Q　就職活動はどのように行いましたか？

実習先で話を聞いたり、面接に行ったりした園もありましたが、自身の今後の生活スタイルを考えたとき、私が考える「働きやすさ」とは異なり悩んでいました。そんな時、家族の知人と理事長が知り合いというご縁で同じ法人の大倉保育園を紹介してもらい、面接を経て就職が決まりました。

現在は0 ～2歳児を対象とした小規模保育園A型ATATAME保育園に勤務。3度の育休を取得後も、早番や遅番もこなすフルタイムでの勤務を続けています。

Q　夢だった保育士となり、日頃感じるのはどんなことですか。

この子が成長していくにはどういった道筋を作っていくべきかなど、保育を重ねる中で課題が生まれます。それでも日々一人ひとりと大事に向き合いたいと思っていますし、保育の現場は保育士にしかできない仕事だと誇りに感じています。また、資格を活かして子育ても仕事も頑張ることができ、仕事での学びを自分の子育てにも活かせるというのは、恵まれた環境なんだと改めて実感しました

Q　育休から職場復帰する際に不安だったことはありますか？

仕事と育児の両立ができるかが一番の不安でした。もちろん仕事は好きですが、時間に追われて自分の子どもとの時間が取れないことに焦りを感じたり、子育ての悩みを抱えたりすることもあります。でも、職場には育児の先輩・プロがたくさんいるので、その都度相談したりしながらやってきました。

産休に入る前には職場の皆さんから応援の声をただき、安心して休みに入ることができました。復帰後も温かく迎えてもらい、子どもが急に具合が悪くなっても、「お互い様だから大丈夫だよ」と言ってもらえるので、私が考える「働きやすさ」がここにはあると感じています。

Q　保育士への復職を考えている人にメッセージをお願いします。

仕事と子育ての両立は、どんな仕事でも大変だと思います。でも保育の仕事は現場で学んだことを自身の育児に反映できるし、悩みがあっても先輩方からアドバイスや意見を聞くこともできるので、とても心強いと感じます。同じ境遇の保育士も多いので、助けてくれる人もたくさんいます。不安はあるかもしれませんが、やってみないと分からないこともあります。勇気を持って一歩踏み出すことで、頑張ろうと思えるものに出会えるのではないでしょうか。

Message これから保育士として働きたいあなたへ

社会福祉法人　誠友会

理事長　赤津 慎太郎（あかつ　しんたろう）さん

勇気を出して踏み出せば、不安も解消できます

及川さんは変化に対応できる人です。新しい事業所を始めるという話をした際にも進んで手を挙げてくれ、変化を恐れず日々成長していく姿は頼もしく感じます。何をするにしても最初の一歩は不安がつきものですが、その先の世界を知ることで人生が豊かになり、目標や夢を持ち続けながら自分らしい生き方ができるようになるのではないでしょうか。復職を考えている方は、ぜひ勇気を出して踏み出してみてください。

当法人では企業型保育園を設け、職場復帰しやすい環境を整備しました。働きやすい職場は離職率の低下だけでなく、職員を確保することで待機児童の解消にも役立つというメリットも。皆さんもぜひ、資格をいかしてキャリアアップと子育ての両立に挑戦してみてください。応援してくれる人がたくさんいますよ！

【法人名】社会福祉法人　誠友会

【保育園名】おおくらブランチ　ATATAME保育園

（おおくら保育園チーム／大倉保育園、おおくらブラ

ンチ　マザリーズルーム、放課後児童クラブ4カ所）

【所在地】いわき市錦町中迎1丁目11-7

【職員数】8名（うち支援員1名）（令和5年11月現在）

【利用定員数】19名

【URL】https://www.seiyukai-ookurateam.or.jp/teams/atatame/