「自分の夢だったこと」を実現できました。子どもの自由な発想や成長に感動できて、男女関係なく個性を生かせる仕事です。
- 福島学院大学認定こども園(福島市)
- 齋藤 正博(さいとうまさひろ)さん
- 福島市
- 私立/ 認定こども園
- 保育士
■ プロフィール
会津地方出身で地元の高校卒業後、福島学院短期大学(現福島学院大学短期大学部)で教育を学び、福島学院大学附属幼稚園(現福島学院大学認定こども園)に就職。約20年のキャリアのうち、前半の約10年間は担任として子どもたちの成長をサポートし現場経験も豊富。現在は「主幹保育教諭」として園全体の管理・運営に関わる。
Q 保育現場で働こうと思ったきっかけを教えてください
この仕事を選んだのは、シンプルに「自分の夢で、やりたいことだから」というのが一番の理由です。中学生のころから近所の子どもたちの面倒を見ていて、教えたことができるようになるなど、成長する姿を間近で感じていました。その経験から「子どもの成長って面白い!」と考えるようになり、保育・教育の道に進もうと思いました。当時はまだまだ男性保育士の数が少なくて、周囲から心配されることもありましたが、私はむしろ「男性の先生がいないなら、自分がなってやろう」と意気込むようなタイプでした。
Q 福島学院大学認定こども園の特徴はなんですか
いくつかありますが「最先端の教育に取り組んでいる」「職員が教育に妥協しない」というのが特徴的です。教育に関する情報共有スピードが速く、積極的に新たな取り組みや制度を取り入れてきました。また、先生たちには熱意があり、一人一人が園を良くしようと意見を出して活発に議論しています。こうした妥協しない姿勢はみんな「子どもたちが好き」なのはもちろん、教育や保育そのものが好きなのだと思います。それに当園は、附属幼稚園時代から継続して男性職員がいるので、男性でも働きやすい職場です。
Q 男性保育士の現状について感じていることはありますか
現在は大学・短大などで保育を学ぶ男性も多くなり、業界内の男性保育士需要も増えていると感じますが、一方で学生の親世代には「男性が長く働ける職種なのか不安だ」と感じる人がいるのも現状です。しかし、実際は男性でもキャリアアップできる仕事ですし、私が担任から管理・運営担当になったように、その人の適性や希望に応じて長く働ける環境があります。就職当時は実家の家族に心配をかけましたが、自分の夢を諦めず、この道に進んで良かったです。
Qこれまでの仕事で印象に残るエピソードはありますか
担任を持っていたころは、私は子どもたちと外に遊びに行くよりも、教室で工作に凝ったりするタイプで、子どもの自由な発想や成長にはとても感動していました。子どもたちはどんどん自己主張してくれるようになり、子どもらしいユニークな考え方で大人の発想や想定を追い抜いていく姿を見るのは面白い体験でした。卒園した後も、子どもたちがさまざまな分野で活躍している話を聞くのはうれしいです。
Q保育士復帰を考えている方や後輩たちにアドバイスはありますか
この職種は個性を生かせる仕事です。これは、例えばピアノとかお絵描きとか「子ども向けの個性を持っていた方がいい」という話ではなくて「その人本来の個性」を大事にしてほしいと思っています。子どもたちの興味はとても幅広いので、どんな知識や趣味でもコミュニケーションにつながります。男性女性に関係なく、自分の個性をしっかり持ってください。
担任として子どもたちと触れ合う当時の齋藤さん。
Message これから保育士として働きたいあなたへ
園長
二谷 京子(ふたつやきょうこ)さん
子どもの成長とともに、明るい未来を感じられる仕事です
全体の方針を理解し、情熱を持って仕事に取り組んでくれる齋藤さんは園にとって「なくてはならない人物」です。正確な仕事には安心感と信頼感がありますし、現場を経験していることもあって「園に今何が必要なのか」を把握して適切に対応してくれています。保育現場で働く男性職員のモデルとなる人材なので、実習に来る方などには齋藤さんを参考にしてもらい「男女関係なく、安心して働けるんだ」と感じてもらいたいです。
この仕事には大きな責任がありますが、子どもたちの成長を直接感じられる大きな喜びもあります。保育という未来に向かって進む仕事だからこそ、働く自分自身にも良い影響があると思いますし、興味のある方は、ぜひ一歩踏み出してみてください。
【法人名】学校法人 福島学院
【保育園名】福島学院大学認定こども園
【所在地】福島市宮代乳児池1-1
【職員数】27名
【利用定員数】170名
【URL】https://www.fukushima-college.ac.jp/site/kodomoen/
令和6年11月発行